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インフルエンザを予防する上で大切なこと

投稿日:2016年12月19日 更新日:

 

インフルエンザの予防について

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起きる感染症です。そのインフルエンザは、毎年、冬に大流行しますが、そのインフルエンザを予防する上で大切なことを説明します。

インフルエンザの特徴

インフルエンザの特徴は、下の表の通りです。
 流行時期 12月〜3月下旬

1月末〜2月上旬が流行のピークです。
 潜伏期間  1〜3日間
 症状  発熱(通常は高熱)、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感、咳
 感染力がある期間
発熱を発症として、発症直前〜発症後7日目くらいまで
発症直前から発症後3日程度が特に強い。

インフルエンザは、毎年だいたい12月〜3月上旬までが流行時期で、1月〜2月上旬がピークとされています。下のグラフは、2015年/2016年のインフルエンザ発生件数を示したグラフですが、このグラフを見ても、12月〜3月上旬までが流行時期で、1月〜2月上旬がピークであることがよくわかると思います。そもそもなぜインフルエンザは、冬の時期にだ流行するのでしょうか。それは、インフルエンザが低温で乾燥した環境に強く、また乾燥により喉や気道の防御機能が低下し、感染しやすくなりからとされています。この「低温で乾燥」した環境ではなく、「高温で多湿」の環境が感染を予防するポイントにもなります。(後述)

週別インフルエンザ発生件数 2015/2016

 

インフルエンザを予防する上で大切なこと

飛沫感染を防ぐためにマスクを着用する。

インフルエンザの主な感染経路は、咳やくしゃみにで発生する小さな水滴(これを飛沫と言います)による飛沫感染です。この飛沫のなかにインフルエンザウイルスが存在し、それを吸い込むことで喉などに吸着し、ウイルスが増殖し感染に至ります。つまり、感染を予防するためにはマスクを使用し、、飛沫浴びないようにする必要があります。またマスクを着用することで口腔周囲がウイルスが弱いとされる高温で多湿の環境になることから、感染の予防につながるとされています。さらにマスクを着用することで、感染した人がウイルスを広げることを防ぐ目的もあります。

適度な温度と湿度を保つ。

インフルエンザは、低温で乾燥した環境に強いため、環境を適度な温度および湿度に保つことが大切です。湿度は、50〜60%くらいに保つことが大切です。

外出後は必ず手洗いをする。

石鹸を使用して手洗いをすることで身体についたインフルエンザウイルスを除去することが可能です。またアルコール製剤による消毒も効果が高いとされています。しかしながら、石鹸による手洗いもアルコールによる消毒もしっかりとした方法を守ることが大切です。正しい手洗い方法や消毒の方法を確認しておきましょう。

インフルエンザワクチンを接種する。

ワクチンの接種には、確かに賛否両論がありますが、私は接種をお勧めします。なぜなら、接種することで、感染後に発症する可能性を低くさせる効果や発症した場合に重症化する可能性を低くする効果があるからです。特に重篤化する可能性の高い疾患等を有する方は、必ず接種した方が良いと思います。アメリカ疾病管理予防センター(CDC)では、重篤化する可能性の高い疾患等のハイリスクグループをいくつか挙げています。
  1. 5歳未満の子供(特に2歳未満)
  2. 65歳以上の高齢者
  3. 妊婦、産後2週間以内
  4. 以下の基礎疾患を有する患者 (喘息、慢性肺疾患、心疾患、がん、糖尿病、慢性腎臓病、慢性肝疾患、HIV、ステロイド使用者、神経疾患)
  5. 病的な肥満(BMI40以上)

People at High Risk of Developing Flu-Related Complications | Centers for Disease Control and Prevention:CDC

士 活用術

インフルエンザを予防する上で大切なことをいくつか挙げましたが、マスクや手洗いに関しては他の感染症についても同じことが言えます。外出した後には、必ず手洗いやうがいをする習慣を身につけると良いのではないでしょう。

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