現在、私はハイエースの購入を考えています。前回は、「ハイエースの購入を考えています。まずは種類・グレードを比較してみました。」でハイエースの種類やグレードについてまとめました。その際に種類やグレードにより、登録ナンバーが異なることを知りました。さらに、登録ナンバーにより維持費が異なることも同時に知りました。そこで、今回は自動車のナンバー区分とその違いによって異なる維持費についてまとめてみました。
自動車を所有することで発生する維持費
ハイエースに限らず自動車を所有するにあたり必ず必要となる維持費には、どんなものがあるでしょうか。
- ガソリン代
- 駐車場代
- メンテナンス代
- 車検代
- 税金
- 保険
- その他
ざっと挙げてこんなものでしょうか。今回、登録ナンバーによって異なる維持費をまとめるにあたり、維持費を税金と保険(自賠責保険)に絞ります。というのも、それ以外の費用に関しては、当たり前ですが人によって異なるからです。
自動車を所有することで発生する税金
自動車を所有することで発生する税金は、大きく分けて2種類あります。ひとつは、購入時や取得時に納付する税金であり、もうひとつは所有している時に納付する税金です。今回は、所有している時に納付する税金に絞ってまとめてみます。まずは、自動車を所有している時に納付する義務のある税金について説明します。
自動車税
自動車税は、毎年4月1日の時点で自動車を所有している人が納付する地方税です。地方税ですので、現在住んでいるところの市町村に納付することになります。毎年、市町村から納付書が送られてきます。自動車税は、所有する自動車の排気量や用途(自家用か事業用か)により税額が異なります。詳しくは、下記リンクをご覧ください。
自動車重量税
自動車重量税は、自動車を購入したときや車検を通したときに納付する税金です。自動車重量税は、所有する自動車の重量によって税額が異なり、重いほど税額が高くなります。ちなみに、0.5トン刻みで税額が増えていきます。(下表参照)また自動車重量税には、エコカー減免があります。エコカー減免には、①100%減免、②50%減免の2種類あり、適用条件は下記のようになっています。
- 平成26年4月1日〜平成29年4月30日の期間に新車新規登録をして免税を受けた自動車
- 平成24年5月1日〜平成26年3月31日の期間に新車新規登録をして免税を受けた自動車
上記のエコカー減免の対象となる自動車を購入した場合には、①の場合は、100%減免であり、②の場合は、50%減免となりますから、例えばエコカー本則税率が25,000円で①の自動車の場合は、自動車重量税が0円、②の自動車の場合は、自動車重量税が15,000円となります。詳しくは、国土交通省の資料をご覧ください。
平成27年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方 / 国土交通省 (PDF 1.8MB)
自賠責保険は自動車を所有する際に加入することが義務付けられている
自賠責保険は、自動車 を所有する場合に、自動車損害賠償保障法という法律にによって加入が義務づけられている保険です。自賠責保険に未加入で走行した場合には、法律により以下のように罰せられます。
- 1年以下の懲役または50万円以下の罰金
- 免許停止処分(違反点数6点)
自賠責保険料は自動車損害賠償責任保険審議会で毎年1月に4月1日以降に加入する場合の料金が検討されています。自賠責保険料は、乗用車、軽自動車、原付などの自動車の種類ごとに決定されます。具体的な料金は、下表のようになっています。
登録ナンバー区分による維持費の違い
それでは登録ナンバー区分ごとの維持費の違いを見ていきます。ハイエースを想定していますので、車種が異なれば税金や自賠責保険料が異なりますので、ご注意ください。(各数値は、ハイエースを想定したサイズ、排気量で算出しています)なおハイエースのグレードや登録ナンバーについては、「ハイエースの購入を考えています。まずは種類・グレードを比較してみました。」をご覧ください。またエコカー減税の対象車の場合には、税金の部分が表記と異なるのでご注意ください。あくまで今回は、エコカー減税なしの状態での比較になっています。
4ナンバーの場合
4ナンバーは、小型貨物という区分です。車検は、1年ごとですが、税金は他の区分に比べて安くなっています。貨物ですが、高速道路料金も普通乗用車と同じです。車検が1年ですから、車検費用が小さければ、維持費が最も安いと言えます。ただし、あまり距離を乗らないなら毎年の車検は、少しオーバーな気がします。
1ナンバーの場合
1ナンバーは、普通貨物という区分です。車検は、4ナンバーと同じで1年ごとです。4ナンバーに比べて自賠責保険は高くなりますが、税金は4ナンバーと同じです。ただし、中型車となるため高速道料金が割高になります。高速道路を多用する場合には、注意が必要です。その点を考慮して、構造変更を申請して、1ナンバーから3ナンバーや8ナンバーに変更する人がいる??
3ナンバーの場合
3ナンバーは、普通乗用車という区分です。普通の乗用車に乗っていれば、まずこの区分にあたります。車検は、2年ごとですので、車検のコストは1ナンバーや4ナンバーよりもかかりませんが、税金や自賠責保険がやや高めです。
8ナンバーの場合
8ナンバーは、特殊用途自動車という区分です。特殊用途自動車は、運搬や患者輸送、特殊作業、キャンプなどに使用する自動車で、定められた要件を満たすことが必要です。ハイエースの場合、キャンピングカーとして登録する場合がほとんどであると思います。車検は、2年ですが、税金、自賠責保険は、やや高めです。高速道路料金は普通車扱いです。
まとめ
ハイエースを所有する際に必要な維持費をナンバー区分ごとに確認しましたが、全てをまとめたのが下表になります。車検期間が異なるので、3ナンバーの車検期間である2年で計算しています。
- 4ナンバーが最も維持費が安い。
- 4ナンバーで排気量の小さいグレード、すなわちハイエースバン スーパーGLが最も維持費が安い。
- 1ナンバーは、維持費が安いが高速道路料金がネック。
- 3ナンバーは、最も維持費が高い。
- ハイエースで3ナンバーは、ワゴンGLのみ。すなわち、ワイド・ミドルルーフの10人乗り。
- 8ナンバーは、3ナンバーよりも維持費が安いが、キャンプカーなのでそもそも車両価格が高いのでは?